源田壮亮はもっと遠くへ

「この曲好き…」「この曲のPV良すぎ…」「この曲のここの歌詞ヤバい…」みたいな話ばっかりするために、ついにはてなブログ始めたよ。

 それと「この選手がこの登場曲選んでるのヤバい…」みたいな話もシリーズ化したいと思ってカテゴリー作った。これ一回きりで終わったらウケる(ウケない)。

 

一人目は埼玉西武ライオンズのルーキー、源田壮亮*1(以下、源ちゃん)。

源ちゃんがルーキーイヤーの登場曲に選んだのは、レミオロメンの「もっと遠くへ」


レミオロメン - もっと遠くへ(Music Video Short ver.)

 最初聞いたときは、「レミオロメンか!いいね!渋い!」「そういやHORIZON*2もってたな~」くらいの気持ちしかなかったけど、何かの機会に改めて聴いてみると(めっちゃええ曲やんけ…源ちゃん…こんなこと考えて打席立ってたんか…ウワッ!源田たまらん…!好き…!)って最終的に告白してしまうくらい感動した。

球場で実際に流れるのが、

どこまで行ってもゴールはいつも

心の奥にあるものだから

どの十字路が繋ぐ未来へも

目の前の一瞬に全てを捧げて 駆け抜けるよ

 という部分。『ゴールはいつも心の奥』という歌詞から9番遊撃手としてスタートした源ちゃんのプロ生活への決意が見えるね(見えるかな?)。そして十字路の先に繋がる源ちゃんの思い描く未来、入団会見で語った「ライオンズのショートは源田だ、ライオンズの背番号6は源田だと言われるような選手になりたい」という目標。打撃コーチに「打席では考えるな」と言われたことを守り、難しいことは考えず『目の前の一瞬に全てを捧げて』、その結果ショートのレギュラー固定という長年の課題を、ライオンズの“穴”を、ルーキー源田壮亮が、ついに、埋めてくれました。

そしてある時*3、登場曲として流れる部分が変わった。こちらです。

諦めないで その心が決めた道を走り抜けて

強い風が吹いた日こそ

誰よりも 速く 強く 美しく 駆け抜けてよ 

 エッ、こんなん、源ちゃんファン自作のラブソングかと思ったわ。『強い風が吹いた日』、いくつもあったかもしんない。「足を引っ張ってばかりです」「エラーもすごくいっぱいしてるし…」「バントのミスも…」確かにそうかもしんない。でもそれ以上に源ちゃんのプレーに助けられてる部分が多い。多すぎるくらい。それは首脳陣も、チームメイトも、もちろんファンもしっかり理解してる。

4月19日楽天戦、「源田はずっと頑張ってる。あいつの分をカバーしたいと思った」と直前に送りバントを失敗した源ちゃんのミスを帳消しにするサヨナラタイムリーを打ったキャプテン浅村。

6月4日ヤクルト戦、自身の悪送球がタイムリーエラーになり、同点に追いつかれ勝てる試合を落とした時、自分の車に源ちゃんを乗せて神宮球場をあとにする秋山翔吾*4の姿が目撃された。源ちゃんめちゃくちゃ落ち込んでるよな、でも秋山が慰めてくれるなら安心だな、秋山の奥さんに美味しいご飯食べさせてもらえな、と二人の先輩後輩関係にちょっと泣いた。

 「いろいろな経験をして、失敗して、学んでいくこと」とは馬場コーチの言葉。雄星のグラブの横をすり抜けってった打球を、冷静に処理して「雄星さん、後ろはオレが守ります」とでも言いたげな守備を魅せてくれた源ちゃん、心の底から源田たまらんかったあの試合。

誰よりも 速く 強く 美しく 駆け抜けてよ

夢の中を 光の方へ 闇を裂いて

3年連続Bクラスという闇を裂いて、駆け抜けろ、源ちゃん。新人王も盗塁王も獲ろうな。

 

*1:げんだ そうすけ 大分県出身の24歳。トヨタ自動車からドラフト3位入団。新人らしからぬ活躍でライオンズファンを日々たまらん気持ちにさせている。あだ名は源ちゃん、ゲン、ソウ、ポニョ、鉄拳など。好物はフレンチトースト。

*2:2006年リリースのアルバム。めざましテレビでアヤパンが「6曲目の傘クラゲが好き」って言ってたのが気になって買った思い出

*3:調べた限りでは4月21日のファイターズ戦から

*4:4月5日から6月1日までは源田と1,2番コンビを組んでいた。2番の源田に相手投手の球筋を見せる時間をつくるため、早いカウントからの打撃を自制するなど、引くくらい後輩思いの人。「源田と野球の話をするのが楽しい」とのこと。